ついに念願のカメラやレンズを格納する防湿庫を手に入れて気分も上がる

管理人はここ2年くらいでカメラ本体や周辺機器の収納に悩んでいた。
ご存知の通りカメラって精密機器であるだけではなく光学機器でもある。
だから保管方法にも気を使わなくてはならないのだった。
そんなことを書いてみた。

カメラ沼にハマる前のこと

思い出すのは管理人がカメラ沼にハマる前のことだ。
現在でも愛用しているRX100M3の購入時に大昔の銀塩カメラであるEOS KISSをカメラ店へ下取りに持ち込んだ。
その際に店員に言われたのは、レンズにカビが生えているため下取りとして値段が付かないということだった。
管理人はその時はカメラに関して無知だったので値段が付かないのはどういうこと?、と感じながらも持って帰った。


今でも現役のRX100M3。これを購入する時にショップにフィルムEOS KISSを持ち込んだら、カビが生えてると言われたのがきっかけ。

その後カメラ沼にハマりつつ様々な知識が頭の中に入ってきた。
カメラは精密機器であり光学機器なので、水分には弱い、特徴的なのは保管状態が悪いとレンズにカビが生えるということを知った。
そしてその保管には湿気から守る防湿庫や防湿ボックスを使うということも知った。

ついでに乾燥剤として使用するシリカゲルは電子レンジでチンすると復活するということも知ったのだった。

大事なカメラにカビを生やさないようにする

ということで知識だけは入ってきた管理人だが具体的にはどうするか?
家の中を見回してみると昔使用していたわんこのご飯を保管するプラスティックケースを見つけた。
わんこのご飯はドライフードなので湿気ないように蓋が密閉できるタイプだ。
わんこのご飯ケースの蓋にはキチンとパッキンが入っていて結構しっかりしている。

管理人は本格的にカメラに目覚めたのは「EOS 80D EF-S18-135 IS USM レンズキット」からだ。
この「EOS 80D」をわんこのご飯ケースにシリカゲルと一緒に入れて保管することにしたのだった。


今まで使用していたわんこのご飯ケース。結局4個使用していたが結構嵩張る、機能的には問題ないのだが雰囲気が出ないのは確かだ。
今まで使用していたわんこのご飯ケース。結局4個使用していたが結構嵩張る、機能的には問題ないのだが雰囲気が出ないのは確かだ。

その後、昨日までわんこのご飯ケースでカメラを保管していた。
最初1つだったわんこのご飯ケースは昨日の時点では4つになって家の中にはコレ以上のわんこのご飯ケースは無い。
現在は雨の日カメラを整理してしまったのでボディーが2台レンズが6本という構成になっている。
今後の計画ではさらにレンズ1本、ボディー1台が増えるかもしれない。

光学製品といえば、カラーマネージメントディスプレイのキャリブレーションに使用する「X-Rite i1Display Pro」というセンサーもレンズが付いていて光学製品なのだ。

防湿ボックスとして使用しているわんこのご飯ケースは4つになり場所も取るし、シリカゲルを定期的に入れ替えるのも面倒くさい。
だが一番のネックは収納能力が低いことだ。
わんこのご飯ケースはどちらかと言えば背が高くてカメラやレンズを入れると背が高いだけに無駄なスペースがあった。
だから4つもある割には意外と収納能力は低いのだった。

グッドタイミングの防湿庫探し

こんな感じだったので少し前から防湿庫が欲しいなぁとなんとなく考えていた。
ここ何日か雨が降ることが多く、先週も小雨の中撮影に出かけて雨の日カメラが活躍したのだった。
帰ってきてやっぱり濡れたカメラを手入れしながらやっぱり防湿庫が欲しいと思った。

防湿庫って調べてみると価格差が結構ある。
この違いはなんだろうと深く調べてみると乾燥ユニットに違いがあるようだ。
せっかく防湿庫を購入するのだから長く使用できるモノが良い。
想定する耐用年数は10年以上に設定して、常時通電するわけだから電気代が安く、長く持つという観点で防湿庫を探してみた。

乾燥ユニットの形式は、乾燥剤方式とベルチェ方式があることが分かった。
なぜかベルチェ方式は昔から知っていたのだが、簡単に言うと通電すると冷たくなる素子のこと。
冷たくなるので空気中の水分が結露して除湿する方式だ。
一方乾燥剤方式は、乾燥剤で湿気を吸い取り定期的に加熱することでそれを再生する方式。

管理人が重視したのは耐用年数と電気代だった。
10年以上メンテフリーで機能を果たし、かつ電気代も安いのは乾燥剤方式であることが分かった。

乾燥剤方式といえば東洋リビングという会社の防湿庫だった。
東洋リビングと言えば、防湿庫では老舗だしユニットは国産で安心できる、常時通電するものだけにココは重要だ。


東洋リビングのED-80CATP2という防湿庫。オートクリーンドライ(光触媒と可視光LED付き)のモデル。
東洋リビングのED-80CATP2という防湿庫。オートクリーンドライ(光触媒と可視光LED付き)のモデル。
toyoliving.co.jp

ということでメーカーは東洋リビングに絞り込んだ。

老舗の防湿庫は結構高価だ

東洋リビングの防湿庫は結構高い、種類があることも分かった。
シリーズとしては「オートドライ」と「オートクリーンドライ」がある。
クリーンが付いている方は光触媒と可視光LEDで庫内をクリーンに保つ機能があるようだ。
せっかく購入するのなら「オートクリーンドライ」の方だと思った。

大きさの選定だが、これは皆さんもそうだろうが設置予定場所によるだろう。
管理人の場合は、PCルーム(2畳)の部屋の背中側の壁一面の書棚の最下部で棚板を移動して高さを確保することにした。
だから高さは調整が効くのだが奥行きは元々300mmしかない、だが収納ボックスやレターケースはハミ出して設置している。
そこに入れるのでできるだけ奥行きは短いに越したことはない。

東洋リビングの「オートクリーンドライ」防湿庫は、39L/53L/77L/116L/118L/137L/160L/162L/237Lのバリエーションがある。
思うに39Lでは現在のカメラ構成だと入るには入るがすぐに一杯になりそう、妥当なのは53Lだと思った。
そこで有効53LであるED-55CAT2という製品を探し始めた、概ね価格は5万円弱といったところだった。
なかなかに高価なのだ。

そこでもう少し範囲を広げることにした、次に検討したのは有効77LのED-80CATP2という製品。
不思議なことにこちらのほうが価格は安い、4万円の中盤といったところ。
そして最後に行き着いたのがメーカー直販のアウトレットだった(さらに安かった)。

アウトレットの説明は、「新品に近い状態です。外装箱(ダンボール)に破れ部分があります(補正済)。」とある。
製品自体に問題が無いのであればダンボールは全く問題ないということでアウトレットを購入することに決定した。
注文したその日のうちに発送となり、宅配業者はヤマトでこちらも一安心だった。

防湿庫が高めるカメラ趣味

昨日防湿庫が到着したので早速設置してみた。
配送には全く問題なく、製品自体も全く問題ない、ひとつだけ気になったのはアウトレットだからだろうか製品の保証が5年から3年に短縮となっていることだ(メーカー直販だから普通通りにしてほしかったと思う)。

気になっていた奥行きもほぼ問題なし。
一晩通電して湿度が下がることを確認した。
なんとか周囲を片付けて、カメラやレンズを防湿庫に入れるとまことに良い雰囲気だ。


ちょっと分かりにくいが本棚の可動棚を動かして本棚の中に設置。有効有効77Lなので中身はスカスカ。アナログ温湿度計を最下部に追加している。
ちょっと分かりにくいが本棚の可動棚を動かして本棚の中に設置。有効有効77Lなので中身はスカスカ。アナログ温湿度計を最下部に追加している。

購入したED-80CATP2は有効77Lで棚板3枚仕様、管理人の手持ちのカメラとレンズではまだまだスカスカである。
だけど防湿庫に入ったカメラやレンズ達を見るのはなんとなく楽しい。
わんこのご飯ケースとはえらい違いだ、こういう効果もあるのだなと感じた。
気を良くしてカメラやレンズをしょっちゅう引っ張り出して磨いたり眺めたりするのかもしれない。

防湿庫は安くはないが、こうした精神的な満足度も結構上がるということを実感した。
それに10年以上使えれば元は十分取れるのだから良しとする。
今回の防湿庫の購入は今のところ大成功といったところ。

今回はこのへんで
では