さっそくG100Dを連れ出して静止画を撮ってみたら 望外の出来だった

前回は「G100D」が手元に来たことを書いた。
さっそく「G100D」を週末に渓谷へ連れ出して静止画を撮ってきた。
比較対象は「α7RIII」+「35-150mm F2-2.8 Di III VXD」としてみた。
そんなことを書いてみた。

「G100D」はやっぱり持ち運びが楽っ!

今回しみじみと思ったのが「G100D」はコンデジ感覚で持ち出せること、これは楽ちんだ。
管理人の勝負ボディ&レンズの「α7RIII」+「35-150mm F2-2.8 Di III VXD」はボディは比較的軽いのだがレンズが重くて657g+1,165g=1,822gとなる、かなりの重量級だ。
これに対して「G100D」は「LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6」の組み合わせで346g+70g=416gとなる。
ざっくり1/3の重さとなる。

これだけ違うと持ち出す際の気合の入れ方がかなり違う。
「α7RIII」+「35-150mm F2-2.8 Di III VXD」の場合だと移動中にきちんと収納できるモノが必要だし、ブラブラ手に下げて行くということもできない。
一方「G100D」+「LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6」の場合は手に持つかストラップでぶらぶら下げて行っても違和感ないし全く問題ない。

やはり軽くて小さいということはかなりのメリットなのだと痛感した。

とっかえひっかえ静止画を撮ってみたら

実は小さく当て軽いということを最優先して導入した「G100D」にはそれほど期待してなかった。
手元にあるコンデジ「RX100M3」と同等の画が出てきたらラッキーくらいに思っていた。

「G100D」は軍艦部横にダイヤルが付いていて撮影モードが選択できるようになっている。
これは他のミラーレス一眼と同じ、P A S M と静止画の基本的なポジションは揃っているのだ。
最初このモードダイヤルを弄って、A(絞り優先)を試してみたり、S(シャッタースピード優先)を試してみたのだが、予想に反してISO(オート)が上がりすぎたりして具合が悪かった。
これは撮った場所が渓谷で薄暗かったということも影響しているようだ。
そこでiAモードで撮ってみたら、これが以外にも具合良かった。
適度に調節してくれるというのか、妥協点を探すのが上手くて重宝した。

「G100DD」から出てくる静止画に関して言うと、かなり良い。
これは望外の成果というかビックリしたというのが正直なところだ。
それも組み合わせているレンズが小さくてペッタンコの標準キットレンズなのだ。
F2.8の明るい描写力の優れたレンズを組み合わせるともっと良い画が撮れるんだろうか?と感じた。
いや~またまたレンズ沼にハマってしまいそうだ…。

「G100D」と「α7RIII」で実際に撮った静止画はこんな感じ

実際に撮ってきた画像を見てもらったほうが良いだろうと思う。
画像は管理人がいつもやっている現像プロセスを施していて最終的なサイズを横800にしてある。
夕方の撮影だったので多少薄暗い場所での撮影だったことをお断りしておく。


渓流の流れと岩

「G100D」+「LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6」

DC-G100D、2025:08:16、1/60、F3.50、ISO500、-0.66、24mm(換算)
DC-G100D、2025:08:16、1/60、F3.50、ISO500、-0.66、24mm(換算)

「α7RIII」+「35-150mm F2-2.8 Di III VXD」

ILCE-7RM3、2025:08:16、1/4、F8.00、ISO100、-0.70、35mm、E 35-150mm F2.0-F2.8 A058
ILCE-7RM3、2025:08:16、1/4、F8.00、ISO100、-0.70、35mm、E 35-150mm F2.0-F2.8 A058

感想

「α7RIII」のほうはスローシャッターをやってみた。
岩肌の感じが多少異なるが「G100D」のほうは及第点って感じだ。左上の暗部が潰れてしまっている。その代わり流れの周辺は暗部を持ち上げているのだろうか明るめに写っているのが分かる。
いずれにしてもブログ掲載やSNS用途なら遜色のない表現力だと言えると思う。


渓流全景

「G100D」+「LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6」

DC-G100D、2025:08:16、1/40、F5.60、ISO3200、-0.66、64mm(換算)
DC-G100D、2025:08:16、1/40、F5.60、ISO3200、-0.66、64mm(換算)

「α7RIII」+「35-150mm F2-2.8 Di III VXD」

ILCE-7RM3、2025:08:16、1/30、F2.80、ISO400、-0.70、64mm、E 35-150mm F2.0-F2.8 A058
ILCE-7RM3、2025:08:16、1/30、F2.80、ISO400、-0.70、64mm、E 35-150mm F2.0-F2.8 A058

感想

レンズやセンサーサイズの違いが出ているカット。「G100D」のほうはのっぺりというか奥行き感が出ていない。奥の方の木々や葉っぱは解像していない印象だがスナップとしてみると十分なように思う。


岩と草

「G100D」+「LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6」

DC-G100D、2025:08:16、1/60、F4.60、ISO2500、-0.66、40mm(換算)
DC-G100D、2025:08:16、1/60、F4.60、ISO2500、-0.66、40mm(換算)

「α7RIII」+「35-150mm F2-2.8 Di III VXD」

ILCE-7RM3、2025:08:16、1/30、F2.80、ISO250、-1.00、40mm、E 35-150mm F2.0-F2.8 A058
ILCE-7RM3、2025:08:16、1/30、F2.80、ISO250、-1.00、40mm、E 35-150mm F2.0-F2.8 A058

感想

日に反射する細かい葉っぱを撮ったカット。こうして比較して見ると葉っぱの1枚1枚の描写は「α7RIII」が優れているように見える。逆に言えば比較しないと分からないほど「G100D」がよく映るということになる。


「G100D」は期待以上の静止画

「G100D」+「LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6」と「α7RIII」+「35-150mm F2-2.8 Di III VXD」の2組のカメラを持って薄暗い渓谷で静止画を撮って比較してみたわけだが、こうして比較しないと分からないのでは無いだろうか?
どちらか一つだけの画像なら、意外とうまく撮れている、こんなもの、という感じではなかろうか。

表現の階調や細かい描写についてはさすがに「α7RIII」が素晴らしいと思う。
だが「G100D」は大健闘だと思う、これは管理人にとっても望外の成果だった。
ましてマイクロフォーサーズ機には条件の悪い薄暗い渓谷ということもある。
晴れて明るい場所ならまた違ったことになったのではないだろうか。

いずれにしても「G100D」の静止画はかなり良い画を出してくるのは間違いない。
重装備ができない場所や混雑している場所、電車での移動時などは「G100D」を持ち出すのが軽くて小さくて大いにメリットが出る。

コンデジ以上フルサイズ未満の画を出す「G100D」には今のところ満足。
できればF2.8の標準レンズを装着して撮ってみたい、さらに良くなるかもしれない。
レンズ交換式は適切なレンズが選択できるというメリットはあるが沼というデメリットもある、悩ましい…。

今回はこのへんで
では