ミラーレス一眼カメラ2台を持ち歩くのにもうひとつの回答 f.64 SCMPROを導入してみた

管理人は2023年4月に新しいカメラα7S3を導入して現在はα7M3との2台体制で写真を撮っている。
2台には異なるレンズを装着してその場で使い分けるような運用を目指している。
以前リュック式のBURTONブランドのF-STOP28LにPeak DesignのCaptureを装着していた。
だが行く場所によっては大いに大層な、いでたちとなるのが気になっていた。
そんなことを書いてみた。

BURTONブランドのF-STOP28Lでは大層すぎる場合もある

現在、管理人が愛用中のカメラリュックはBURTONブランドのF-STOP28Lである。
これは以前紹介したので参考にしてほしい


BURTONブランドのF-STOP28L。大きい割には中はクッション材でかなりのスペースが取られていてそれほどたくさん入らない印象。実際には2気室となっていてカメラ以外に少々のモノが入る。外見は山行リュック50Lくらいに見える。ここに収めていたもの全てをf.64 SCM PRO(11Lらしい)に入れることができた。
BURTONブランドのF-STOP28L。大きい割には中はクッション材でかなりのスペースが取られていてそれほどたくさん入らない印象。実際には2気室となっていてカメラ以外に少々のモノが入る。外見は山行リュック50Lくらいに見える。ここに収めていたもの全てをf.64 SCM PRO(11Lらしい)に入れることができた。
BURTONブランドのF-STOP28L。ショルダーには左右にPeak DesignのCaptureが装着してある。これで両手を空けることができる、山奥の足場が悪いところでは大いに助かる。
BURTONブランドのF-STOP28L。ショルダーには左右にPeak DesignのCaptureが装着してある。これで両手を空けることができる、山奥の足場が悪いところでは大いに助かる。

これはこれで足場の悪い山奥へ行く場合なんかは大いに助かる。
なんせ両手が空くし、ミラーレス一眼2台を即戦力として両肩口のPeak DesignのCaptureにぶら下げておけるからだ。
だけど町中やそれほど山深くない所では立派な登山用?リュックが目立ちすぎるのが玉に瑕だった。

サテライト的なカメラショルダーEveryday Sling 5L V1

実は管理人の手元には本国のPeak Designから通販で購入したEveryday Sling 5L V1もある(V2も出ていたがあえてV1にした)。
非常にライトな使い方としては2台のカメラの1台をEveryday Sling 5Lに入れて肩から掛ける、もう1台は手に持って撮影に出かける。
でもこの使い方はBURTONブランドのF-STOP28Lをベースとして、そこから軽く撮影する時のみだ。

カメラ交換が必要になったらEveryday Sling 5Lの中に入っているカメラと交代するという使い方。
だがEveryday Sling 5Lではα7III+35-150mm F2-2.8 Di III VXDの組み合わせでファスナーが閉まらない。
先日しゃがんで撮影した際に中に入っていたα7III+35-150mm F2-2.8 Di III VXDが転がり出てしまった…。
致命的なのはEveryday Sling 5Lにα7III+35-150mm F2-2.8 Di III VXDを入れてファスナーが閉まらないということだった。

キチンと入るショルダータイプのカメラバッグを探す

そこでショルダータイプのカメラバッグを物色してみた。
中に詰め込む機材としては次の条件がある。
・α7III+35-150mm F2-2.8 Di III VXD
・α7S3+FE16-35mm F2.8GM
・ストラップ2本
・バッテリー等(予備バッテリー、SDカード等)
・メンテナンス等(ブロアー、レンズペン、クロス、工具等)
・フィルター類(可変ND、ハーフND、CPL)
・お財布とかスマホ

詰め込む機材に加えてレンズを装着したミラーレス一眼をさっと取り出したい。
というのはショルダータイプなのでPeak DesignのCaptureは使用しない。
蓋を開けたショルダーバッグからミラーレス一眼をサッと取り出せるということが必要な条件だ。

これを実現しようとするとカメラを縦に収めることが必要になる。
つまりレンズを下に向けてモニターがこっちを向いた状態で2台突っ込めることが必要になる。
これならPeak DesignのCaptureを使わなくてもすぐにカメラの交換が可能となる。

イロイロ探してみたがこういった条件に合致するショルダータイプのカメラバッグってそれほど多くない。

結局f.64 SCM PROに落ち着いたのだった

老舗のドンケ等も検討してみたが生地自体が柔らかそうなのと価格が高価なので却下。
そこで目をつけたのがf.64というブランドだった。
f.64というブランドには詳しくないがどうも有名カメラマンの集まり(サークルみたいな感じ?)のようだ。

そのf.64というブランドのカメラバッグが種類は多くはないのだが出ていて正統派な印象。
あまり大きいのもショルダーバッグなだけに考えものなので中くらいのサイズでミラーレス一眼が2台入りそうなものを物色した。
すると定番のカメラバッグとしてSCM PROというモデルがある。


f.64のSCM PRO。中央は真四角なカメラバッグ然としたものだが左右に四角い取外し可能な四角い箱がくっつくことで見てくれは少しマシな感じ。価格の割には品質は良いと思うので使い込んでどうなるか試してみたい。
f.64のSCM PRO。中央は真四角なカメラバッグ然としたものだが左右に四角い取外し可能な四角い箱がくっつくことで見てくれは少しマシな感じ。価格の割には品質は良いと思うので使い込んでどうなるか試してみたい。

このSCM PROは中央部が真四角なもろにカメラバッグで他のモデルと異なるのは左右に脱着可能な四角い箱がくっついていることだ。
左右の四角い箱は結構大きくってフィルターやメンテナンス用品が収まりそうだ。
インターネット上を探した限り使っている人は多くないようで使い勝手の情報は無いに等しい。
SCM PROであればミラーレス一眼が縦に収まりそうだ。
一応カメラ+レンズのサイズを測ってみてSCM PROの内寸と比較してみたがギリギリ入りそうな感じではある。

結局、他にめぼしいカメラバッグは見当たらなかったのでポチったのだった。

f.64のカメラバッグは比較的安価だが質実剛健

手元にf.64のSCM PROが到着したので隅から隅まで見てみた。
アメリカ製で材質も縫製も価格なりな印象で思ったよりもしっかりしている。
作りも悪くないというかほぼ完璧な縫製でほころびもない、意外と良い製品かもしれない。
使い込んでみて耐久性がどうなるかを見ていかないといけない。

メイン気室はセパレーターが付属しているのでミラーレス一眼を縦に収めるように配置した。
残りのスペースはストラップと予備バッテリーを入れるスペースとした。
左右の別体の四角い箱には計画通りフィルター類とメンテナンス用品を収めた。


f.64のSCM PRO。中央部にミラーレス一眼を2台縦に入れることができる。入れてあるカメラは次のとおり。・α7III+35-150mm F2-2.8 Di III VXD、蓋を閉めることができるがギリギリ・α7S3+FE16-35mm F2.8GM、余裕あり左の方には見えないが予備バッテリーとストラップ2本を収納している
f.64のSCM PRO。中央部にミラーレス一眼を2台縦に入れることができる。入れてあるカメラは次のとおり。
・α7III+35-150mm F2-2.8 Di III VXD、蓋を閉めることができるがギリギリ
・α7S3+FE16-35mm F2.8GM、余裕あり
左の方には見えないが予備バッテリーとストラップ2本を収納している

さすがにミラーレス一眼2台+レンズを収めるとかなり重たい。
ちなみに重量は次のような感じ。
・f.64 SCM PRO自体の重量 1,320g
・α7M3 650g(バッテリーとメモリカードを含む)+
 35-150mm F2-2.8 Di III VXD 1,165g
 合計1,815g
・α7SIII 699g(バッテリーとメモリカードを含む)+
 FE16-35mm F2.8GM 680g
 合計1,379g
・この他のメンテナンス用品やフィルター類それに予備バッテリーで500gとして
 総合計5,014g

これにお財布やスマホが加わるのでほぼ5.5kgくらいになるのではないだろうか。
家の中でSCM PROに機材を詰め込んでみて歩き回ったがかなりズシッとくる。
いずれにしてもなかなか骨が折れるのは間違いない。

f.64 SCM PROに期待するのは

管理人がf.64 SCM PROに期待するのはあまりカメラカメラしない出で立ちといったところだろうか。
見る人が見ればf.64と大きくロゴが描いてあるのでカメラバッグだと分かるが、知らない人が見たら気づかないかもしれない。
特に町中や人が多い場所では目立たないかもしれない。

もうひとつ期待することは電車移動する際にはこれがよさそうだということ。
さすがにパッと見50Lくらいの登山用リュックに見えるBURTONブランドのF-STOP28Lでは電車に乗る気も起こらない。
というか周囲の人に邪魔になってしまう。

今までだと電車移動の時はミラーレス一眼2台体制ではなく1台体制で遠征していた。
カメラ関係だけではなく身の回りの着替えとかタオルとか飲み物とかも持っていかないといけないので40Lのリュックを使用している。
でも電車移動でもミラーレス一眼2台体制で行きたい時もある、そんな時に役に立ってくれそうだ。

カメラ関係の沼は数多い。
カメラ自体やレンズはもちろんだがカメラバッグについても理想を求めて試行錯誤しそうだ。
イロイロ試してみないことには自分にとっての正解は分からないトライあるのみだ(と自分を言い聞かせる)。

今回はこのへんで
では