X-T4で撮るのが楽しい しかしAPS-Cだから小さく軽いということは無い

管理人はここのところX-T4でイロイロ試してみている。
操作だったり撮り方だったり、α7M3とはかなり異なるので面白い。
APS-Cについては大きな期待をしていなかったが、なかなかやりおるわい、という感想を持っている。
そんな事を書いたみた。

APS-Cの苦い思い出

管理人が一眼カメラを初めて入手したのはEOS KISS初代(フィルムカメラ)だったと思う。
しかしながら記録用としてしか考えておらず大したことはしていない。

時が経ち、より良い画像を求めてカメラ沼に入るきっかけになったのが2020年の「EOS 80D EF-S18-135 IS USM レンズキット」だった。
「EOS 80D EF-S18-135 IS USM レンズキット」で写真を撮ってみると、こんな感じなのかと感じたものだ。
つまり最初の印象として期待してたほどきれいな画像が撮れなかったということ。
そこで標準ズームレンズの「EF24-105mm F4L IS USM」を買い足したりした。
超広角レンズも必要としていたので、「SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSM」や「TAMRON 10-24mm F3.5-4.5 Di II VC HLD」を買い足したりした。
だが当時の管理人の腕ではうまく撮れなかったのだ。

今回購入したEOS 80D EF-S18-135 IS USM レンズキット、これでも一眼レフの中では小型軽量なんですって

腕のこともあるが出てきた画像がなんだかザラザラに感じた。
たぶんカメラ+レンズのスイートスポットが狭かったからではないかと今は考えている。
というのは、うまく行った時の画像はなかなかのモノが撮れる時があった。
だが当時の管理人にとってはヒット率が非常に低かったという印象だった。

久しぶりに宝塚の清荒神へ行ってきた、清荒神清澄寺の桜、EF24-105

管理人には手ぶれ補正の無いAPS-Cは扱いきれなかったのだ。

フルサイズに手を出してレンズに比重を置いた

そこでボディ内に手ぶれ補正を持つフルサイズのα7M3を選択したという経緯がある。
それに加えて「EF24-105mm F4L IS USM」を使用したときにレンズによる明らかな違いを理解した。
レンズが違うとこうも違うのか、とビックリしたものだ。

そこでα7M3については最初からレンズにお金をかけることにしたのだった。
超広角は「FE16-35mm F2.8GM SEL1635GM」、こちらを優先したためにボディーがα7M3になってしまったという感じだった。
標準域は「SIGMA Art24-70mm F2.8 DG DN」を最初から用意したのだった。

こんな感じでα7M3で初めて撮った画像には驚嘆した。
ド素人でもこんなきれいな画像が撮れるのか、と本当にビックリしたものだ。
今考えるとこれはまぁビギナーズラックのようなものだ、たまたま光や景色、その他様々な条件がベストだった。

こんな感じでフルサイズが吐き出す画像には満足だった。
だがそんなに甘いはずがない、自分の腕も含めてあらゆる条件が揃わないと満足する画像は撮れない(当たり前だ)。

こうして管理人は試行錯誤していたのだが、雨の日の撮影をなんとかしたかった。

雨の日カメラとしてマイクロフォーサーズ

α7M3が雨に弱いことは分かっていた(怖いので試したことはない)し、レンズが濡れてしまうのは避けたかった。
悪天候でもある程度の画像が撮れるカメラはないだろうか。

そこでα7M3はそのままに雨の日用のカメラを追加することにした。
その条件は防塵防滴だ。
白羽の矢が立ったのは「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II」で、レンズ資産もないので明るいレンズキットを調達した。
調達したのは「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II 12-40mm F2.8 レンズキット」で暗い雨の日に使用する明るいF2.8のレンズが力強く感じたものだ。

「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II」の防塵防水機能は満足するものだった。
だが今となっては吐き出す画像は少々他のカメラに見劣りする。
さらに超広角レンズと組み合わせた場合のアスペクトレシオ問題もあった。

このあたりを解決することを考えていたが、もっと別の雨の日カメラの候補はないだろうか、と考えるようになった。

雨の日カメラとして再びAPS-Cを手に入れる

防塵防滴機能が付いてもっときれいな画像を吐き出すカメラがないものか、と探した。
すると以前から気になっていたフジフィルムのカメラが候補に上がったのだった。

その画像を確認するとなかなかに素晴らしい、プロの写真家も多数使用しているようだ。
画像に関してはある意味フルサイズに対して遜色が無いみたいだった。
となるとレンズの選択肢が気になる。

現在管理人は単焦点レンズは使用していない。
そのうちに使うかもしれないが、悪条件下でのレンズ交換をできるだけ避けたいということを優先している。
となるとズームレンズなのだが意外と選択肢が少ない。
選んだのは次のレンズだ。
「FUJIFILM XF10-24mm F4 R OIS WR」385g
「FUJIFILM XF16-55mm F2.8 R LM WR」655g

本当を言うと薄暗い場所が多いので明るいF2.8で揃えたかった。
だがフジフィルムの超広角ズームレンズのF2.8は現実的な選択肢ではなかった…(大きく重く高価だ)。

前置きが長くなったが管理人は現在このレンズ達で試し撮りを行っている。
コツやハンドリング等々が掴めるまでもう少しかかりそうな感じ。

X-T4は個性的なダイヤル配置が少し仇になった

これは管理人だけのことだろうと思うが、X-T4はシャッター位置がしっくりこない。

管理人は「PeakDesaign CLUTCH」を使用するため握り方が少し変な感じになる(テニスで言う薄くなるという感じ)。
それに加えて「PeakDesaign CLUTCH」をオフセットする金具をストラップホールに取り付ける。
これが少々邪魔になってシャッターを押しにくい。
同じ構成でα7M3では問題ない、フジのほうがシャッターボタンが自分から見て左&手前にあることが原因だ。
これは慣れていくしか無いように思う。

他のボタンやダイヤルについては特に問題は今のところ無い。

X-T4のハンドリングはまずまずだがフルサイズとそんなに変わらない

軽さが強調されるのは超広角を受け持つ「FUJIFILM XF10-24mm F4 R OIS WR」の重量は385gなのでハンドリングが非常に楽だ。
だがX-T4のハンドリングがα7M3に比較して大いに楽か?と聞かれればそうではない、極端に言えばα7M3とほぼ同じ感覚だと思う。

単純比較になるが重さだけで言うと次のようになる。
・α7M3:657g(バッテリーとメモリカードを含む、以下同様)
・「FE16-35mm F2.8GM SEL1635GM」:680g
※合計1,337g

・X-T4 :607g
・「FUJIFILM XF10-24mm F4 R OIS WR」 :385g、※X-T4との組み合わせで 992g
・「FUJIFILM XF16-55mm F2.8 R LM WR」:655g、※X-T4との組み合わせで1,262g

X-T4の重い方の組み合わせだとα7M3との差は75gしかない。
APS-Cだからといって軽量であるということはない。
フジの場合は明るいレンズが重たい傾向にある。

操作性は、単純にダイヤルをクリクリ回して撮影するので楽しい。
大げさに言えば、原理原則に立ち返ったような印象がある。

管理人にとってAPS-Cは印象が良くなかったがX-T4の写りは満足できる

管理人が下手くそな頃にAPS-Cから入ってその写りに疑問を持ったというAPS-Cだが…。
今回フジフィルムのAPS-C機であるX-T4で撮影してみて写りはまずまず満足できるものだ。
正直なところ思っていた以上によく映るのでビックリした。


Model – X-T4
ExposureTime – 1/1400 seconds
FNumber – 3.60
ISOSpeedRatings – 160
FocalLengthIn35mmFilm – 45 mm
Lens Model – XF16-55mmF2.8 R LM WR
Model – X-T4
ExposureTime – 1/120 seconds
FNumber – 13.00
ISOSpeedRatings – 160
FocalLengthIn35mmFilm – 83 mm
Lens Model – XF16-55mmF2.8 R LM WR
Model – X-T4
ExposureTime – 1/56 seconds
FNumber – 10.00
ISOSpeedRatings – 160
FocalLengthIn35mmFilm – 33 mm
Lens Model – XF10-24mmF4 R OIS WR
Model – X-T4
ExposureTime – 1/34 seconds
FNumber – 5.00
ISOSpeedRatings – 250
FocalLengthIn35mmFilm – 36 mm
Lens Model – XF10-24mmF4 R OIS WR

まだコツを体得するところまで行ってないタイミングでは満足すべき写りだと思うので、コツを掴んだらきっともう少し上手く撮れるようになるだろう(期待を込めて)。

色に関しては現在のところ世間で話題のフィルムシュミレーションはそれほど重視していない。
RAW(フジはRAFという拡張子)で撮っておけば後で「FUJIFILM X RAW STUDIO」でボディ内現像の機能を使ってフィルムシュミレーションの種類を変更することも可能だからだ。
X-T4を繋いだ状態で現像を行うのでキチンと正規のフィルムシュミレーションの色が出る。
ソフト上でのフィルムシュミレーションは、そのソフトの色なので厳密に言うと正規のフィルムシュミレーションではない。
ということで色に関しては現在研究中である。

まずは素の状態でキチンと撮影することを優先している、まぁ早く言えば練習中ということだ。
まだまだ使い込んでみないことには撮りたい画像を撮れない。
今回はこのへんで
では