ディスクに関わる操作はしょっちゅうある訳ではないが時々ある。
ディスクを丸ごとコピーしたい(クローン)とか、パーテーションを統合したいとかイロイロだ。
今回はHDDからHDDへクローンを作る必要がありツールを探していた。
たまたま「MiniTool Partition Wizard」という面白いネーミングのソフトウェアを見つけた。
そんなことを書いてみた。
よくあるCとDに別れたドライブ
メーカー製のノートPCでよくあるCとDに分割されたドライブ、これは一般的な使い方では使いにくい。
それにドライブが別れていてもHDDのは1つだから、壊れたときにどちらかが生き残るわけでもない。
特別な事情が無い限り(殆どの場合は無いだろう)使いにくいことこの上ない。
どうしてもCドライブばかり使ってしまうのでDドライブが使われず偏ってしまう。
こうした時にパーテーションを統合できたら全てCドライブにしてしまい便利になる。
パーテーションをいじるのには昔から様々なソフトウェアが出ている。
管理人は古い人間なのでMS-DOSの時代から使ってきた。
Windowsになってからはパーテーションマジックを利用していたものだ。
最近めっきりその名前を聞かないと思っていたら64bitのOSになってやめてしまったようだ。
「MiniTool Partition Wizard」の初期選択画面
HDDは壊れるものバックアップが必要だ
HDDは故障するものだ、と考えながらPCとは接している。
HDDはご存知の通りハードディスクというだけあって内部でディスクが回転する仕組みとなっている。
最近では耐久性はかなり上がったが壊れるものという認識をしておかなければならない。
では具体的にどのように備えればよいのか?ということだがコレにはイロイロある。
管理人が普段やっているのはAcronis True Imageというソフトウェアでディスクのイメージごとバックアップする方法だ。
HDDが壊れたらバックアップしたイメージを新品のHDDに流し込んで以前のHDDに作り上げてしまう。
何かシステムに変更を加えたとか新たにソフトウェアをインストールしたとかという時にバックアップしている。
HDDの載せ替えやSSD化もよくある話
バックアップとは別にHDDだったものをSSDに換装するということも最近では多い。
特にノートPCのHDDをSSDに換装すると大きな効果が得られてPCは格段に快適になる。
こうした時にHDDをクローンするソフトがあれば大助かりである。
クローンソフトが無かった時はWindowsを一からインストールするクリーンインストールを繰り返していたものだ。
だが最近ではクローンソフトを利用して時間はある程度かかるが手軽にHDDのクローンが作成できる。
便利になったものだ。
「MiniTool Partition Wizard」はHDDにまつわる機能がまとまったソフトウェア
実は無料版の「MiniTool Partition Wizard」はかなりのことができる、これには少しビックリした。
主な機能を上げていくと次のようになる。
- ディスクベンチマーク
CrystalDiskMarkのような感じ、管理人もHDDの健康状態を見るために時々使っている
HDDやSSDの性能を比較しようとすればスタンダードな存在にならないといけない - ディスク使用状況分析
CrystalDiskInfoのようには行かず中身のファイルを表示するだけ - パーテーションの変更
パーテーションに関するかなりの操作が可能、サイズ変更/移動/拡張/結合/分割… - パーテーションの管理
こちらも多機能だ、作成/削除/フォーマット/アライメント/抹消/アクティブ化/ラベル/ドライブ文字/表示… - パーテーションのチェック
チェック/一覧/サーフェステスト/プロパティ - ディスクの変換
データディスクをMBR/GPTに変換 - ディスクのコピー
OSディスクをMBRからMBRにコピー…、OSの移動も可能 - ディスククリーンアップ
ディスクの抹消/全てのパーテーションの削除 - ディスクのチェック
すべてのパーティションのアライメント/MBRの再構築… - ダイナミックディスクの操作
これは有料版のみ - ブータブルメディア
Windows(XPから10までOK)
かなり充実した機能を持っている。
「MiniTool Partition Wizard」は以下のURLよりダウンロードできる。
https://www.partitionwizard.jp/free-partition-manager.html
聞いたこと無いソフトウェアで心配なのは影でうごめくプロセス
あまりメジャーではないソフトウェアで心配なのが目に見えないプロセスが動いてしまうことだ。
管理人は、かつてインストールしたソフトウェアが半年後に動き出したりしてビックリしたことがある。
そんな事があったので初めてのソフトウェアのインストールには神経質になっている。
プロセスやサービスを見て怪しいモノが無いかどうかをチェックするのが癖になってしまった。
今のところ「MiniTool Partition Wizard」はそういった怪しい動きをしていない。
タスクマネージャで怪しいプロセスはないかと探してみたが見当たらなかった
「MiniTool Partition Wizard」のアップデートの際にはESETに引っかかってしまった。
こうしたところは玉に瑕という感じだ。
「MiniTool Partition Wizard」をアップデートしようとするとESETの警告が出る
Windows 10化したHDDをパーテーションコピーしてみる
今回は最近やっと安定したWindows 10化したデスクトップPCのHDDのパーテーションを外付けHDDにコピーしてみることにする。
さらにコピーしたHDDのパーテーションを変更してみようと思う。
今回は使い古しのHDDをUSB接続してみた、認識しているだけの状態(パーテーション無し)
「MiniTool Partition Wizard」でも同じように表示される、パーテーション無し
パーテーションコピー
操作方法は少し癖がある。
必要な指定を行うという部分と、それを実行するという部分に分かれる。
パーテーションコピーの元となるパーテーションの指定
パーテーションコピーの先となるパーテーションの指定
コピー先のパーテーションサイズをスライダーで指定する
保留中の操作という部分に処理が表示され、適用ボタンを押すと実際に実行される、パーテーションコピーは再起動がかかる
実行するとリブートがかかり、DOS画面のような画面になる。
これが終了すると再度リブートがかかりWindowsへ戻ってくるという仕組みだ。
何度かドライしてみて操作方法がやっと理解できた、直感的に分かるという感じではない。
再起動するとDOS画面のような感じで処理が進む、終了するとWindowsが起動される
パーテーションコピーが完了し、全く同じサイズのパーテーションが別ディスクにできている
もともとのパーテーションのCドライブ
コピーされた新たなパーテーション、Eドライブにアサインされた
パーテーション分割
これは操作は簡単だ。
分割するサイズをスライダーで指定し実行を押すだけとなっている。
こちらはリブートの必要もない。
パーテーション分割を行う前の状態、コピーしたので当たり前だがCドライブとEドライブが同じ状態
スライダーでパーテーションのサイズを指定する
パーテーション分割の処理中、再起動は無い
パーテーション分割が完成の図、右下の黄色い部分が分割で切り出された部分
「MiniTool Partition Wizard」は使いこなせば大いに役に立つツールだ
管理人は無料版の「MiniTool Partition Wizard」には正直言って全く期待してなかった。
だが実際に操作して処理してみるとキッチリ処理をこなす。
あたりまえのことだが、無料やフリーではできてないソフトウェも多数あるのも事実だ。
無料のソフトウェアによくあることだが広告が表示されることもない。
さらに管理人が気に入ったのは不要なプロセスを常駐しないことだ。
無料のソフトウェアは裏で動いて情報を発信したりするものが少なからずある。
こうした動作はPCより情報漏えいにつながるかもしれないし、リソースを意識せずに食ってしまうのも問題である。
こうした兆候が「MiniTool Partition Wizard」には全く見えないのも気に入った。
「MiniTool Partition Wizard」はこちらでダウンロードできる。
https://www.partitionwizard.jp/free-partition-manager.html
次はデスクトップマシンにSSDを導入する予定なので、「MiniTool Partition Wizard」を利用してクローニングをやってみようと思う。
今回はこのへんで
では