放送とITと地理的条件

2015/04/21
rajikoというサービスがある。これはFM放送をネットで聞けるサービスだ。

日本では放送法や電波法でがんじがらめ

日本では様々な法律で放送が地域に紐付いているのだ。地上波TV局やCATV局も地域毎にあるしラジオ局もそうだ。これはサービス提供を行う地域を限定して免許を与えているために起こる。

rajikoは地域限定盤と新たに始まったrajikoプレミアムというサービスがある、
↑ rajikoは地域限定盤と新たに始まったrajikoプレミアムというサービスがある、プレミアムは有料だが地域に関係なく全国のラジオが聞けるサービスだ、個人的にはなんだか方向性がちがうんだなという感じ

FMラジオは一昔前はHiFi(ハイファイ)だった

エアチェックという言葉をご存じだろうか、これはカセットテープの時代の事だ。エアチェックとは放送を録音して楽しむという事を指していた。当時ラジオ放送の中ではFMラジオはステレオだし音質が優れていたのでカセットテープに録音し好みの曲を集めて楽しんでいたのだ。
ちなみにHiFiは現代で言うとハイレゾオーディオと言った所か。

FMラジオをインターネットで聞けるようにしたrajiko

rajikoのサービスが始まった時にビックリしたものだ。というのは電波で聞く放送しかrajikoでは聞けない事が分かったからだ。どうしてインターネットなのに地域の局しか聞けないのかと思ったが、よくよく考えてみるとラジオ局をそのままネットに持ち込んだ仕組みだからだ。
こういう制限はあるがrajikoはネットでFMラジオが聞けるので重宝したのは間違いない。
ただ放送と言うのは広告で成り立っている業界だから聞く人が少なくなると成り立たなくなるのだ。聞く人が少なくなって経営が成り立たなくなり地方のFM局が閉局して行くのはこういうことなのだ。管理人の地元でもKissFMが経営危機に陥ったのは記憶に新しい。

日本ではFM放送のデジタル化は進まない

日本ではFM放送のデジタル化を行うというプロジェクトもあったらしいが全く進んでいない。海外ではFM放送のデジタル化が進んでいるようだ。ノルウェーなどは2017年にアナログFM放送を停止しデジタルへ移行すると発表している。当然テレビのデジタル化の時のようにFM受信機をデジタル対応のモノに買い替える必要がある。日本ではまだまだだが世界的には電波を利用した放送とインターネットの融合はもっとシームレスに進むだろう。現にテレビはアナログの時代よりもデジタルのほうが綺麗になりできる事が多くなっている。しかしながらユーザーにとって役に立っているか?使いこなせているか?という事は別問題だ。

情報の伝達手段としては複数の方式があるべきだ

現在ではインフラとしてインターネットが無ければできない事が多い。またユーザーの情報収集についてもインターネットに依存してしまっている。つい先日も管理人のインターネットインフラであるeo光に障害が発生し難儀したのだ。

情報収集に関してインターネットに依存してしまっている現在の状況は非常に危惧すべき状況だと思う。別系統の情報ソースを持つべきで普段からそれを使いこなさなくてはいけない(存続させるためにも)。そうでないと災害時や緊急時に使えないからだ。
また現在のインターネットはある意味地理的な問題を解決する手段にもなっている。逆に特定の地域に根差したコンテンツを目指す動きもある。すなわちユーザーの欲しい情報を提供する方向性もあるのだ。放送はこうした特徴をもっと打ち出していくべきだと思う。
今回はこのへんで
では
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