自動車の自動運転のためには正確な地図が必要だ 自動運転は地図作りからというわけ

最近自動車の自動運転の話題が盛り上がっている。
自動運転が実現すると様々な分野で役に立つというか生活が一変する可能性がある。
自動運転のためにはよくよく考えてみれば当たり前だが正確な地図が必要なのだ。
今回発表されたトヨタの地図自動生成システムは従来よりも低コスト短期間で自動運転に必要な地図を作り上げることができるというものだ。

自動車の自動運転がもたらすもの

自動運転が実現すると実は現在の我々の生活に大いに影響する。
自動運転そのものについては別に記事をアップしているので参照してほしい

政府が発表している自動運転の資料には期待できる効果として次のものを上げている。

  1. 交通事故の低減
  2. 交通渋滞の緩和
  3. 環境負荷の低減
  4. 高齢者等の移動支援
  5. 運転の快適性の向上

この中でも管理人が注目しているのが4つ目の高齢者との関わりだ。
免許を返上してしまった高齢者でも自動運転車に乗って移動する事ができる。

これなら無理して運転する事も無いので非常に安全だ(もちろん自動運転車が安全という前提)。
さらにこれは地方の活性化にも繋がっていくだろう。

トヨタの地図自動生成システム解説その1
↑ トヨタの地図自動生成システム解説その1、車載カメラとGPSで収集した道路情報はセンターで地図データが生成される、空間情報の自動生成技術「COSMIC」を使用しているとの事だ、画像はメーカーサイトより拝借

自動運転するために必要な情報

管理人は地図に関しては全く素人だが自動運転するためには人間が見ているようなレベルの地図ではダメということは分かる。
実は自動運転を目指す際にココが非常に重要となるのだ。
正確な地図(ソフト)があって初めて自動運転が安全に行われるという事だ。
それに加えて周りを認知し対応する頭脳(ソフト)が必要になる。

そう考えると街中では常に変化していて道路が新しく出来たり工事が始まったりする。
これらを頻繁に自動運転用の地図に反映しなければならない。
前置きが長くなったが今回紹介するのはこうした自動運転用の地図の作製システムなのだ。

トヨタの地図自動生成システム

自動運転のための地図に要求される情報としては道路上の白線(車線)や交通ルール(速度制限等)が求められる。
今回トヨタが発表した地図自動生成システムは車載したカメラで取り込んだ画像データとGPS信号から道路情報を生成する。
今までは車に積んだ3次元レーザースキャナーで測定し白線や標識のデータは別途入力する必要があった事から非常に手間がかかる事が問題だった。

トヨタの地図自動生成システムでは車で走る事でデータの収集が可能だ。
精度については以前の方式よりは落ちるが何度かに分けるか別車両のデータを合わせて精度を上げる事も可能となっている。
このトヨタの地図自動生成システムは2016年1月に開催されるCES2016で展示される予定だ。

トヨタの地図自動生成システム解説その2
↑ トヨタの地図自動生成システム解説その2、このように走りながら道路情報を画像とGPSデータで収集する、画像はメーカーサイトより拝借

トヨタの地図自動生成システム解説その3
↑ トヨタの地図自動生成システム解説その3、収集したデータをクラウド上で地図データ生成する、これで自動運転に必要な地図が出来上がるという訳だ、画像はメーカーサイトより拝借

地図に関する他の動き

少し前にはアウディ、BMW、ダイムラーの3社連合がノキアの地図事業「HERE(ヒア)」を買収するという動きがあった。
これは自動運転を視野に入れたものだという事は容易に想像できる。
自動運転にはハードとソフトが必要なのだ。
想像以上に車はIT化が進んでいるとの認識を新たにせざるおえない。

今回はこのへんで
では