つい先日、高倍率コンデジが欲しい病にかかり見事に症状が出てしまった管理人であります。
今回手に入れたTZ60(楽天)にはGPSが内蔵されていて画像を撮った場所が座標で記録される仕組みになっている。
その画像に付随する位置情報について書いてみた。
本来位置情報は非常に取り扱いが非常にシビアだった
位置情報サービス開始当初はGPS利用ではない方式で電話端末機の位置情報を検出していた。
電話端末で受信可能な基地局の電波と電界強度を用いて位置を特定する方式だ。
このための材料が提供できるのは無線キャリアだけだった。
電話端末機の位置情報は他者位置と自者位置があり。文字通り前者は自分ではない人の位置、後者は自分の位置を示す。
特に他者位置に関しては実際に電話端末機を持っている人の明示的な位置情報取得許可を取ることを必須としていたのだ。
例えば特定のコンテンツに電話機のブラウザよりアクセスして位置情報を取られる場合に「位置情報取っても良いですか?」と画面で確認しOKボタンを押した時のみ位置情報を取得するというモノだった。
GPSの発達と通信方式のシームレス化が位置情報を変えた
その後GPSが携帯電話機に内蔵できるようになり(消費電力が抑えられた)、より正確に位置が取得できるようになった。
また位置情報を通知するネットワークも多様化した。
現在ではキャリア回線とWiFiが一般的だろう。昔は取得した位置情報データは全てキャリア網を経由していた。
これに対して現在は必ずしもキャリア網を経由しないでも通知可能となっている。
このため位置情報取得確認はアプリケーション側で行うようになっている(これしかできない)。
初めて画像に位置情報が付いたのはiPhone3Gと記憶している。
当時は非常にビックリしたものだ。
位置情報の取り扱いをユーザーに委ねてしまった
例えば良く使うFacebookにおける位置情報の提供も最終的にアプリで許可するかどうかを指示する方式だ。
つまり利用者が自分の情報は管理してくださいという事なのだ。
ここは非常にシビアな問題を含んでいる。
管理人はスマホでの位置情報自体は許可しているがFacebook等のアプリ側では全て不許可としている。
自分の位置を取得し外部へ通知するのは必要最小限の設定としている。
現在ではGPSで位置を検出しているだけに非常に高精度な位置情報が取れる。
例えばお客様の事務所で位置情報を通知してしまうとヘタすればお客様の会社名まで分かってしまうのだ。
また飲み屋でスマホから位置情報を通知するとどこの何という飲み屋という事まで分かってしまう可能性がある。
画像にも位置情報が付いている
ここから本題だがスマホ内臓のカメラで撮影した画像にも位置情報が付くようになっている。
設定で外すこと可能だがほとんどの人が付けているだろう。後で見て確認するには非常に便利な機能だ。
しかし使いようによっては非常にリスクを伴う事も認識した方が良い。
画像にはEXIF情報と言うデータが付いておりココに位置情報が格納されている。
これを読み出せばどこで撮られた画像かが分かる。
ちなみに管理人が新たに導入したTZ60で自宅で撮った画像は日付等の一般的な情報以外に下記のようなEXIF情報が付加されている。
この機能は旅行等の出先で沢山画像を撮った場合に非常に重宝する。
沢山画像があるとどこで撮ったのか分からなくなるからだ。
このEXIF情報に含まれる位置情報と画像の内容と合わせて悪用される可能性がある。
よく言われている事だがSNSや人目にさらされる場所に位置情報付きの画像を置くのは慎重に行った方が良い。
特にスマートフォンで撮影した画像は意識しないので要注意だ。
管理人は既に開発の終了したFireWorksで画像を加工しているが、TZ60やiPhone5Sで撮った画像を加工し保存するとEXIF情報に含まれる位置情報はこの時に削除されるようだ。