シャープの身売りに思う 鴻海と産業革新機構を両てんびんで印象悪し

シャープの身売りの話が出てからかなりの時間が経った。
現在シャープは鴻海と産業革新機構に絞って交渉を行っている模様だ。
大阪の企業らしい交渉の様子だがなんだかてんびんにかけているようであまり印象は良くない。

鴻海とはどういう企業なのか?

鴻海精密工業はFOXCONNというブランドを持った巨大な台湾のEMS企業だ。
我々ユーザーにとって馴染みがあるのは管理人も使用しているiPhoneだろう。
iPhoneの受託製造を行っているのだ。
中国本土に工場を持ち何十万人という単位での雇用を行っている。
2014年の売上高は約14兆円という巨大企業なのだ。

管理人も今回調べてみて初めて分かったのだが鴻海は台湾の企業だ。
実は中国の企業だとばかり思っていたのだった。
というのは台湾での鴻海の活動ぶりが伝わってきていないからだ。
鴻海の話題は中国本土のお話が多い。

個人的な鴻海の印象としては台湾企業というよりも商売上手な中国企業という印象だったのだ。
正直台湾の匂いのしない企業だ。
従ってあまり印象の良い企業では無い。

個人的なシャープの印象

確かに液晶技術に関してはシャープは高い水準にある。
だがそれ以外はどうだろう?
個人的な印象で申し訳ないがそれ以外の商品は良い印象は無い。
すぐに壊れてしまうのだ。
品質の詰めが甘いと言わざるおえない。

また人の教育についても責任感を持った顧客のほうを向いた姿勢を持ってほしいと思うのだ。
一緒に仕事をしていて他の企業との差は大きいと感じていたものだ。
これは全く個人的な印象だし少し前の事なので現在はどう変化しているのかは分からない。

それに目の付け所がシャープでしょというユニークな発想の商品も出てきていない。
少し前にロボホンというロボットとスマートフォンが一緒になった製品を発表したが面白いモノを作って欲しいモノだ。

シャープのロボホン

シャープの再生計画はどうなのだ?

どうにも印象の良くない両社がひっつくとどうなるのだろうか。
さらに印象の悪い会社になってしまわないだろうか。
と要らぬ心配をしてみたりするのだった。

液晶技術の海外への流出も懸念されるが日進月歩な分野でもありそれほど心配することは無いだろう。
それよりもシャープ自体が実質中国企業(本当は台湾だが)の配下に組み込まれてしまうというのが心配だ。
キチンと強みを伸ばせる経営をすることができるのだろうか。
使い捨てにされないだろうかと心配は尽きない。

個人的な意見としては細かいことは抜きにして日本の産業革新機構と組むのが良いと思うが、さてどうなるのだろうか。
今後の動向を見守りたいと思う。

今回はこのへんで
では