2016年度の税制改正で経費支出の証拠となる領収書についてスマートフォンなどで撮影した画像データを認める方針を固めたそうだ。
となるとイロイロと影響が出てきそうな感じがする。
そこのところを考えてみた。
経費精算って大変なのよね エンドユーザーの言い分
会社でも個人事業者でも経費を精算しようとすると基本的に領収証を紙で受け取って清算の手続きを行うだろう。
台紙に張ったりクリップで止めたりして経費ごとに集計をするのが大変な手間になっている。
管理人もとりあえずお店では領収証を発行してもらい領収証箱に放り込んでいる。
それを定期的に費目ごとに集計して会計ソフトに打ち込む。
最後に紙の領収証は保管するという段取りだ。
経費精算って大変なのよね 集計する人の言い分
会社の経理の人だとか個人事業主はこうした集まった領収証を集計して帳簿に転記していくのが仕事だ。
だが今までは紙ベースの領収証で慣れていて電子データの確証は非常に少ない。
例えば請求書等は電子データで発行する事も多くなったが結局印刷して会計帳簿に添付する形だ。
それが電子データになると集計する人はどうなってしまうのだろう?
いや考えるだけでも恐ろしい事が起こりそうな予感がする。
画像データの整理整頓ができるのか?
今回の領収証の画像での取り扱いはいくつか条件がある。
それは時刻証明書(タイムスタンプ)をデータに付与する必要があるという事だ。
従ってこの方式で発行できる場所は限られてくるだろう。
画像データ自体にはパッ見ファイル名しか分からない。
上記の時刻証明書を管理できるソフトが必要になるのは明らかだ。
処理している会計期間内のデータなのか?というチェックが必要になる。
スキャナーからデータ化する仕組みはすでに登場して久しい。
それに連動した会計システムもすでに登場している。
これらと税務署のやり方が合致するかどうかが今後の注目だろう。
グレーな部分も残る
また誰に対しての領収証なのか?という事も明らかにする必要があると思うのだがどうだろう?
良く期末になると領収証を集めるという事をしないだろうか?
ちょっとグレーな感じがする。
大企業ではこうした紙の資料を削減する動きは加速するだろうと思う。
しかし中小や個人事業主についてはきっと紙のままだ。
それに個人的には電子データの保存なんてしたくないのだ。
だってHDDなんていつ飛ぶか分からないし容量を食ってしまうからだ。
こうした運用にはしばらく時間が掛かるだろう。
今回はこのへんで
では