雨の日カメラの E-M1 Markii を X-T4 に買い替え全体を見直す

どうにもこうにも腑に落ちないことがある。
それはマイクロフォーサーズの4:3のアスペクトレシオだった。
これを3:2のアスペクトレシオで撮るとなんだか変なのだ。
標準ズームでは全く問題は無いが超広角ではかなり影響が出るとの認識。
そんなことを書いてみた。

雨の日カメラとしては合格だった E-M1 Markii

管理人が雨の日カメラとして E-M1 Markii を導入したのは2022年5月だった。
雨が降っていてもかまわず出かける管理人にとって雨の日の撮影はなかなかに課題だった。

できれば雨の日はレインウェアを着て両手をフリーにして歩き回りたい。
そうすると傘をさすということはしないので雨にぬれても大丈夫なカメラが必要だった。
そこで白羽の矢が立ったのが E-M1 Markii という訳だ。

雨の日カメラ、E-M1 Markii+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
雨の日カメラ、E-M1 Markii+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

この E-M1 Markii の防塵防滴性能はかなり強力ですごく安心できるもの。
実際に大雨の日に撮影に使用してみたが全く問題ない。
だが、撮れた画像は別問題である…。

アスペクトレシオの問題

雨の日カメラを考えていたとき、雨の日といえばオリンパスという事しか頭になかった。
後で思えばマイクロフォーサーズは最初から4:3のアスペクトレシオである。

管理人は晴れの日カメラのα7M3に合わすためにマイクロフォーサーズ機である E-M1 Markii のアスペクトレシオを3:2に変更して使用していたのだった。
標準域のレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO(換算24-80mm、防塵防滴)」を使用するとこれは大きな問題は無い、特におかしなところは無かった。
しかし、管理人は建造物を撮るので超広角も必要だ。

M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
雨の日カメラの超広角レンズ、M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO

超広角の時、使用レンズは「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO(換算14-28mm、防塵防滴)」を使用する。
このレンズをアスペクトレシオ3:2で使用すると端っこの歪が大きいのだ。
試しにアスペクトレシオ4:3で撮ってみると端っこの歪はそれほど問題ない。
つまりマイクロフォーサーズの本来のアスペクトレシオ4:3では問題とならないが3:2で使用する際には超広角レンズとの相性が非常に悪いということが分かった。
超広角が大好きな管理人としてはこれは由々しき問題であった。

それにやはり撮像センサーの大きさに由来するフルサイズとの画像の差はいかんともしがたいと思った。

雨の日カメラの他の候補を探ってみた

オリンパス以外に本格的な防塵防滴仕様のカメラは無いものか?とイロイロ探してみた。
するとイロイロ候補はあるのだが一眼レフだったり、重かったりしてピンと来るモデルが見つからない。

そういう時に防塵防滴ではなく、色味に興味を持ったフジフィルムのカメラが目についた。
世間でかなり好評なフィルムシュミレーションと呼ばれる、銀塩フィルム時代の色味を再現したカラーが特徴だ。
そのフジフィルムのモデルには防塵防滴のモデルがいくつか存在する。
その防塵防滴性能もかなりのものらしい、なんせ冬山で使用している人がいるのだった。

フジフィルムのX-T4、バッテリーグリップを付けた仕様。すでに生産中止の1世代前の機種、2020年発売。
フジフィルムのX-T4、バッテリーグリップを付けた仕様。すでに生産中止の1世代前の機種、2020年発売。
fujifilm-x.com

センサーサイズはAPS-Cとなりフルサイズよりも小さくはなるがオリジナルのアスペクトレシオは3:2だ。
3:2で使用すればセンサー本来の性能が発揮できるものと思われる。

フジフィルムのX-T4はAPS-Cサイズの撮像センサー手ぶれ補正付き。今どきボディーには最低限手ぶれ補正が無いと実用上は厳しいと思う。
フジフィルムのX-T4はAPS-Cサイズの撮像センサー手ぶれ補正付き。今どきボディーには最低限手ぶれ補正が無いと実用上は厳しいと思う。
fujifilm-x.com

フジフィルムのカメラはフィルムシュミレーションもさることながら、操作性も楽しげだ。
露出補正、シャッタースピード、ISO感度のダイヤルが上部に並ぶ。
そして純正レンズを使用すると絞りリングが付いていて、これを回すことにより絞りを操作する。
これは大いに楽しそうだ。

こういうわけでボディーは最新のX-T5が良かったが、中古のX-T4を選択した。
もちろんボディーには手ブレ防止機構内蔵だ(これは管理人の場合必須)。

フジフィルムの課題は超広角ズームレンズか?

ボディーはフジフィルムのものが良さそうというところまでは絞り込んで中古のX-T4に絞り込んだ。
管理人が雨の日に使用するのは主に超広角ズームレンズ、フジフィルムで探してみた。
その超広角ズームレンズ「XF8-16mmF2.8 R LM WR」は明るい(F2.8)が古くて非常に高価で超重量級(805g)、さらに出目金レンズだった。

晴れの日はα7M3+SEL1635GM(F2.8、680g)の組み合わせで撮りまくる。
雨の日も同じように明るい超広角ズームレンズで撮りたい。

「XF8-16mmF2.8 R LM WR」が古いのは性能が現代でも十分通用するものと理解すれば良いが、高価で重いのはフルサイズに比較して苦しい。
自分を納得するべき理由が見つからないのだった。

フジフィルム フジノン XF10-24mm F4 R OIS WR(フルサイズ換算15~36mm)。ちなみにRは絞りリング付き、OISは手ぶれ補正付き、WRは防塵防滴。
フジフィルム フジノン XF10-24mm F4 R OIS WR(フルサイズ換算15~36mm)。ちなみにRは絞りリング付き、OISは手ぶれ補正付き、WRは防塵防滴。
fujifilm-x.com

どうにもこうにもしょうがないのでF4の「XF10-24mmF4 R OIS WR(換算15~36mm、防塵防滴)」を選択した。
この「XF10-24mmF4 R OIS WR(換算15~36mm、防塵防滴)」の使用域はSEL1635GMとほぼ同じようなものだ。
こちらも中古を選択したのだった。

雨の日カメラに標準域も受け持ってもらう作戦

X-T4を購入するために全体のカメラシステムを再考してみた。
現在の標準域はα7R3+Art24-70mm F2.8 DG DNで受け持つようにしている。

だが管理人としては2022年に導入したα7R3が期待した絵が撮れていないのが不満だった。
主に使い方の問題(管理人のスキルの問題)だと思われる。
そして望遠域は使用しないのでこれは考えない。
そこで次のような使い方を考えてみた。

晴れの日

・超広角
 α7M3+SEL1635GM
・標準域
 X-T4+XF16-55mmF2.8 R LM WR

フジフィルム フジノン XF16-55mmF2.8 R LM WR(フルサイズ換算24~84mm)。
フジフィルム フジノン XF16-55mmF2.8 R LM WR(フルサイズ換算24~84mm)。
fujifilm-x.com

雨の日

・超広角
 X-T4+XF10-24mmF4 R OIS WR
・標準域
 潔く捨てる

これなら常時2台のボディー、3本のレンズで晴れでも雨でも事足りる。

今まで

・α7M3+SEL1635GM
・α7R3+Art24-70mm F2.8 DG DN
・E-M1 Markii+M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
という構成をいつ雨が降っても良いように持ち歩いていた。
ボディー3台、レンズ4本だ。

これがボディー2台、レンズ3本であれば大幅な機材の削減となる。

標準域を受け持つ XF16-55mmF2.8 R LM WR も古く重い(655g)レンズだがフルサイズよりは軽いので心配していない。
写りの評判も上々なのでこの構成で行くことにした。

世間で言うマウント替えではないがフルサイズとAPS-Cの混成チームといったところだろうか。

僕らの防湿庫マップカメラ…

こんな感じのことをかなり長い間に考え抜いて2台のボディーと3本のレンズを下取りに出すことにしたのだった。

下取りに出すのは次の機材だ。
・SIGMA Art 24-70mm F2.8 DG DN(Eマウント)
・SONY α7RIII ボディ ILCE-7RM3
・OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II 12-40mm F2.8 レンズキット
・OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO

購入するのは次の機材(すべて中古)。
・FUJIFILM X-T4 ボディ ブラック
・FUJIFILM フジノン XF16-55mm F2.8 R LM WR
・FUJIFILM フジノン XF10-24mm F4 R OIS WR

お店は僕らの防湿庫マップカメラである、これはよく言ったものだと感心する。

資金繰り的には思ったよりも追金が少なくてなんとかなりそうである。
フジフィルムのカメラは初めてなのでまずはX-T4で使用してみてどんな具合なのかを見てみたい。
商品到着が待ち遠しい今日このごろだ。

今回はこのへんで
では