NEC LaVie LL550/LのSSD換装は済んだが・・・

調子の悪いLL550/Lをお預かりしていた。いろいろ調べてみて分かった事とSSDへ換装したのでその手順などを記録する。

LL550/Lの詳細

NEC製のPC-LL550LGという型番のLavieである。
Windws Vista HomePremium SP2
CPU:AMD Sempron3600+ 2GHz
メモリ:2GB
HDD:120GB、96.3GBのうち空き50.2GB、NTFSフォーマット

今回のLL550/Lの症状は結構複雑

いくつかの症状が出ておりどうも複合しているような感じなのだ。

[1つ目の症状]

まずBIOSがロードされない時がある。
電源OnにするとCDドライブへのアクセスは必ず行われる。その後うんともすんとも言わないで画面は黒いままだ。何回かトライしているうちにBIOSがロードされる。
こちらはCDドライブが何か悪さをしているような感じだ。

[2つ目の症状]

BIOSがロードされてWindowsのブートに入るが最初から動かないまたは途中で画面が黒いままになる。
どうもWindowsの初期段階で問題がありそうな感じ。

[3つ目の症状]

Windowsが上手く立ち上がったとしても動作が遅い。これはハードウェアの事を考えれば仕方のないところだが少しでも改善するためにHDDをSSDに換装する事にした。

LL550/Lのユーザーデータバックアップと再セットアップディスク作成

念のためターゲットPC内のユーザーデータをバックアップし、再セットアップディスクを作成して不測の事態に備えた(DVDが4枚必要)。

LL550/LのHDDをSSDに換装する

換装するHDDは東芝のMK1246GSXで容量120GB、回転数5,400rpm、キャッシュ8MB、SATA、厚さ9.5mm、シークタイム12msのものだ。これをSamsung 840 MZ-7TD120B/ITに換装する。
↑ 右がLL550/Lに装着されていた東芝のMK1246GSX(厚み9mm)、左が今回換装するSamsung 840 MZ-7TD120B/IT(厚み7mm)、厚みが異なるのでスペーサーが必要

1:換装前に測定

「CrystalDiskInfo」と「CrystalDiskMark」を使用して現在のHDD情報とベンチマークを取得しておく。
↑ LL550/Lに装着されていたHDDの情報を見てみる、HDD自体はエラーも無く問題無い状態、最初はHDDの不調を疑ったが違った

2:LL550/LにSSDを接続しフォーマット

これはいつも使用しているUSBタイプのSATAアダプタを利用して接続する。念のためターゲットPCからフォーマットを掛けた。コンパネ→システムとメンテナンス→管理ツール→コンピューターの管理→ディスクの管理を使用してNTFSでフォーマットを行った。
↑ MZ-7TD120B/ITをUSB経由で接続してLL550/Lからフォーマットを行った、前回フォーマットせずにクローンを行ったら上手く行かなかったことがあるがクローンソフトによるかもしれない(現在不明)

3:Samsung_Data_Migrationでクローン

SSDがSamsungのMZ-7TD120B/ITなのでクローンはSamsung_Data_Migrationで行った。このソフトの使用方法は簡単でクローン開始とボタンを押すだけだ。

4:LL550/LにSSDをセットする

ターゲットPCへのSSDのセットはそれほど難しくは無い。裏蓋のネジを2本外すとHDDが見えるので比較的簡単な部類である。それでもプラスティックの蓋は爪に注意しながら外してHDDを取り外す。HDDには衝撃を緩和するためのゴムのシートが装着してある。さらに取り外すHDDは9mm厚で取り付けるSSDは7mm厚である。手持ちのスペーサーが無かったので自作しゴムシートと共にビニールテープで固定する。見てくれは悪いが問題無い。このSSDをターゲットPCのHDDベイにセットして蓋を元に戻せば完了である。
↑ LL550/LにSSDをセットしたところ、左下の部分がHDDを収めるベイ、ここは2本のネジでカバーされている、カバーは少しずつ慎重に外す(裏の爪が割れる)、SSDは衝撃吸収ゴムと自作スペーサーをビニールテープでグルグルしてある(見栄えは悪いが問題無し)

5:Samsung_Magicianによるチューニング

このままでWindowsを立ち上げると問題無く立ち上がった(BIOS周りの問題は別として)。せっかくSSDに換装したので最大限パフォーマンスを発揮してもらうためにSamsung_Magicianでチューニングを行った。内容としてはSSDファームのバージョンアップとWindowsパラメータの変更だ。
↑ 換装後のSSDの情報、手持ちのSSDを組み込んでいる

6:換装後に測定

同様に「CrystalDiskInfo」と「CrystalDiskMark」を使用してSSD換装後の情報とベンチマークを取得しておく。
↑ 上が換装前のHDDのベンチマーク、下がSSD換装後のベンチマーク、古いPCもSSDで実用的になるのでお勧めだ

7:最後の仕上げ

WindowsUpdateやその他ソフトのアップデートを行い最新の状態にした。このLL550/LはWindowsVistaが入っているが2017年4月11日まではマイクロソフトのサポートが受けられる。

LL550/Lの不調の原因は現在のところ不明

このLL550/Lは以下の症状が出ているということを前述した。
[1つ目の症状]:BIOSロードされない
[2つ目の症状]:Windowsブート不可
[3つ目の症状]:動作が遅い
3つ目に関してはSSDに換装した事によりかなり実用的なスピードまで改善している。残るは1つ目と2つ目だがこれから潰していくので再度レポートしたい。
今回はこのへんで
では