2015/06/25
世の中にはウィルスとかマルウェア以外にもタチの悪いソフトがあるものだ。古い手だがこんな手を使うなんてソフト屋としては最低の部類だろう。
本物っぽい訳の分からん画面
先日業務用のPCで変な画面が出てきて仕事にならないと知人から連絡をもらった。
立寄った際にこの現象を確認してみると確かに何か本物っぽい画面が出ている。ご丁寧にマカフィーやらマイクロソフトのロゴ入りである。何種類かあり、別の画面ではWindowsのロゴまで付いているしユーザーのコメントまで掲載されている。
そしてお決まりの「今すぐダウンロード」というでっかいボタンもある。こりゃタチの悪い誘導型のソフトに引っかかったようだ。
業務を邪魔される
ヘルプをお願いされたのは理由がある。何かすればブラウザの画面上にこれらの画面が出て業務をこなすことが出来なくなっているのだ。
知人にはちょっと不便を掛けるがこれらの画面は決してクリックしないようにとお願いして調べてみることにしたのだった。
これに良く似たパターンでは大昔にエロサイトを見た後に、やたらとエロ関係の広告が小さなブラウザのウィンドウで多数展開し困ったことがあった(苦笑)。
こうした類のモノだ。
原因を調べてみると
あるソフトをインストールするとこの症状になるようだ。そのソフトは「RegClean Pro」というソフトで今回のように広告を表示して別のソフトウェアのダウンロードページへ誘導するというものだ。
最初に「RegClean Pro」をインストールしてしまった経緯は不明だが全くタチが悪い。ウィルスやマルウェアのように完全に潜伏して決定的なダメージを与えるわけではないが昔流行ったタイプのソフトウェアだ。ソフト屋としてはレベルの低い最低の業者だ。こんな事で収益が得れるのだろうか。
対策としては
「RegClean Pro」というソフトウェアをPCからアンインストールするところから始める。アンインストールでこの現象が消えない場合はレジストリからの大掃除を行う必要がある。
管理人はWindowsのレジストリを触るソフトウェアはあまり使わないようにしているが致し方ないだろう。手動でレジストリからこれらの痕跡をすべて消すのは無理があるし危険でもある。
そこで「Revo Uninstaller」というソフトを選択し、そのFree版を利用してみる事にした。インストールしてみるととても使いやすそうなソフトウェアで評判も良い。通常のプログラムのアンインストールでは全ての情報が消えない事が多いのでこういうソフトウェアの助けを借りた方が良さそうだ。「Revo Uninstaller」の使用方法は詳しいサイトが沢山存在するのでそちらを見てほしい。
安易に訳の分からんソフトウェアをインストールしない
資産管理ソフトだとかポリシーがある法人ならこういった事が起こる可能性は低いのだが零細企業や個人では度々起こる事だ。興味本位でこうしたソフトウェアのページをクリックしてしまい結果インストールしてしまう。今回はその結果さらに他のソフトウェアをダウンロードする画面が業務の邪魔をするという事になってしまった。
またこれだけで済んでいるのはラッキーだと考えなければならない。PC内部のデータを破壊されたり、大切なデータファイルが漏えいしたり中層零細企業にとっては死活問題に発展する可能性もある。それが個人情報を含んだデータだともう救いようがないという状態だ。
ここで教訓は以下の2点である。
・訳の分からんソフトウェアは決してインストールしない事
・しっかりしたセキュリティーソフトを導入する事
セキュリティーソフトについては管理人自ら使用するESET(Amazon)が動作が軽くお勧めだ。中でも5台の端末で3年間使用できるタイプ(ESETファミリセキュリティー3年版)が非常に使い勝手が良い。
ESET関係の過去の記事も参照されたい。
今回はこのへんで
では
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