GoogleBloggerのEUクッキー対策が始まった

ご存じの通りEUではWebを閲覧する際にクッキーを使っているとユーザーに対して確認を出す必要がある。
これは俗に「クッキー法」や「cookie opt-in」と呼ばれたりしているものだ。2012年5月には移行期間が終了してすでに何年か経過している。
EUはこれに限らずITの世界で個人情報の取り扱いに昔から慎重な地域なのだ。管理人はサーバーアクセス等でもこうしたEUの個人情報保護の法律により対応を行ったことが何回かある。

Bloggerの管理画面に表示された紙飛行機マーク?

昨日Bloggerの管理画面を開いていたら見たことの無いアイコンを見つけた。

Blogger管理画面に表示されたアイコン

それはメニューの概要の右横にオレンジで紙飛行機のようなアイコンだ。普段メニューの概要は開けないのだがこのアイコンは何だろうと思って開けてみた。
すると次のようなメッセージが表示されているのだった。

欧州連合の法律により、欧州連合からの訪問者には、ブログで使用されている Cookie に関する情報を提供する必要があります。また、これらの法律では多くの場合、同意を得ることが求められます。
Blogger や Google の特定の Cookie(Google アナリティクスや AdSense の Cookie を含む)が Google で使用されている旨の通知をブログに追加しました。
あなたはこの通知が自分のブログで実際に動作し、表示されることを確認する責任を負うものとします。サードパーティの機能を追加するなどして他の Cookie を使用している場合、この通知は動作しない可能性があります。この通知とあなたの責任について、詳細をご覧ください。

BloggerでもECクッキー対策の対応を始めたという事らしい。
実際にBloggerの管理画面に表示されたクッキーに関するメッセージ
↑ 実際にBloggerの管理画面に表示されたクッキーに関するメッセージ、内容は引用の通り

Bloggerの仕組みはGoogleらしいグローバルなモノ

Bloggerは以前書いたとおり面白いドメイン体系になっている。

当ブログのURLは「ossanit.blogspot.jp」だが、この国別のドメインが多数存在している。
例えば「ossanit.blogspot.com」(これが本家本元のようだ)、「ossanit.blogspot.fr」「ossanit.blogspot.co.uk」「ossanit.blogspot.it」とかからでも同じブログに到達できるようになっている。グローバルで展開するGoogleならではの仕組みだ。
たぶんその国からアクセスすると該当のドメインへリダイレクトされるのではないだろうか。実際にcomにアクセスしてみるとjpへリダイレクトされているのが分かる。
実際にEU内のドメイン(frとかco.uk)でBloggerにアクセスしてみた
↑ 実際にEU内のドメイン(frとかco.uk)でBloggerにアクセスしてみた、すると日本語だがクッキーに関する確認(opt-in)が上部に出てきている、クッキーを使っているならこれが無いとEUではあかんのだ

確かに様々な国からアクセスが来る

当ブログへのアクセスのトップ10は次の画像のようになっているが確かにEUからのアクセスもある。
当ブログはIT系の話題だがなぜかUSからのアクセスが結構多いので面白い。US内のサイトのほうが情報量や内容も充実していると思うのだが・・・。何故だろう?

当ブログへの国別アクセス状況
↑ 当ブログへの国別アクセス状況トップ10、世界中からアクセスが来るのは面白い、翻訳が発達したので簡単に見れるようになったという事もあるだろう、確かにEU諸国からのアクセスもある

一方車情報のサイトである「TomTom’s Voice」では同じくUSも結構多いがアジアやもちろんEUからもアクセスがある。

「TomTom's Voice」への国別アクセス状況トップ10
↑ 「TomTom’s Voice」への国別アクセス状況トップ10、こちらは車情報なのでアジア圏が多くなっている、もちろんEU諸国からのアクセスもあるのだ

日本でしか入手できない情報を掲載している訳は無いと思うのだがこの傾向は面白い。いっそのこと英語バージョンを立ち上げればもっとアクセスが稼げるかもしれない。

BloggerはGoogleがEUクッキー対策をしてくれるが

自前でWordPressで立ち上げている「TomTom’s Voice」ではこうした事にどう対処したら良いのだろうか。
サイトの管理者がその責を負うべきなのか、それともサーバー業者が負うべきなのか分からない。もう少し勉強する事が必要だ。
今回はこのへんで
では