グーグルからメールが来ていたのだった。
それは英語のメールだったのだが「Contributor」というサービスだ。
Webの収益化に関してちょっとした変化が現れるのか?どうだろう。
インターネットのビジネスモデル
ご存じのようにインターネット上のWebサイトはほとんどが広告で回っている。
サイトを運用するにはコストがかかる。
大きなサイトでも小さなサイトでも金額の大小はあるが同じ事だ。
例えばサーバーを借りるレンタル料だったり、ドメインの維持費だったり様々なコストがかかる。
大規模なサイトではメンテ要員だとか編集者も必要だろう。
そうしたインターネット上のWebサイトのビジネスモデルで最も一般的なのが広告なのだ。
具体的には
製品を作っているメーカーなら自社の製品を広く知らしめたいから広告を出して自社サイトの製品ページへ誘導する。
ECサイトを運用しているならやはり広告を出して自社のECサイトへ誘導し商品を買ってもらう。
という事だ。
サイトの収益化の方法を考えてみると
サイトを運営していて少しでも収益化をしてコストを吸収したいと考えるのは非常に一般的というか当たり前の事だ。
そこでWebサイトに広告を貼る。ユーザーがこの広告を見たりクリックする事で収益が発生する。
その他の方法としては
有料の会員制にする(ニュースサイト等が多い)
有料のメルマガを発行する(有名人が多い)
という方法があり、これはコンテンツを有料で購入するという考え方だ。
つまり雑誌や書籍を買っているような感じだ。
最近ではこうしたコンテンツを紙の書籍や電子書籍にしたりすることも行われている。
余談だが紙の書籍にすると中古本の流通には課金できないがこうした心配は電子書籍では不要なのだ。
広告ブロッカーの影響
iOS9で広告ブロッカーと呼ばれる機能が実装されている。
これはWebサイトを閲覧した際に広告を表示されないようにするものだ。
iOS9が出る前からWeb広告をブロックするアプリケーションは存在していた。
しかしiOS9に内蔵する事でアップルの端末を使用している人すべてに影響するのだ。
こうした動きを受けて従来のビジネスモデルの代わりとなる仕組みの模索がかなり前から始まっている。
サイトの支援者を募るというビジネスモデル
そこで現れたのがサイトの支援者から少額のお金を頂戴するというシステムだ。
Googleでは2014年11月からアメリカで「Contributor」のテスト運用をしていた。
ユーザーがこのシステムを使ってサイトを支援するには月額で$2/$5/$10の中から選んでお金を支払う方式だ。
支払ったお金はGoogleに一旦行くが最終的にサイト運営者に渡るという仕組みとなっている。
支援金を支払った後にユーザーがそのサイトを訪れると広告が表示されなくなったりメッセージが表示されるらしい。
今のところ管理人はどういう風な表示になるのか見たことは無い。
このGoogle「Contributor」のシステムは有料会員サイトよりも緩いモノだ。
お金を支払わないとコンテンツが見れない読めないという訳ではない。
そこのところが有料サイトや有料メルマガとは異なるポイントなのだ。
あくまで支援するという形に徹している。
心理的なこと
広告をクリックする際には何かドキドキしたり少し躊躇するような事は無いだろうか。
ユーザーにとっては広告をクリックするのはその先の情報が見れるだけでリスクは無いはずなのに躊躇する事がある。
これはなんだか不思議な現象だと思っていて日本人特有のモノなのかもしれない。
少額だがお金を支払ってWebサイトを支援するという行動は果たして日本で市民権を得るだろうか。
ユーザーが是非支援してやろう!という気持ちになるのはそのサイトのコンテンツがかなり役に立つものでないと難しいだろうと思う。
この方式が確立されると前に書いた「キャッチされるセールス」に近いお涙頂戴方式のコンテンツも増えてしまうかもしれない。
こうなると心理戦なのだ。
今回はこのへんで
では