「ASK.COM」という検索サービス

皆さんは「ASK.COM」という検索サービスをご存じだろうか?
身の回りであまり話題にならないので書いてみた。

思えば長く使っているもんだインターネット

自分で初めてWebサイトを構築したのが1997年7月だ。
この時はHTMLを初めて触ったのでほとんどテキストエディターでタグを書いて作っていた。
このサイトとドメインはもう維持していないがデータは残してある。
そこからすでに18年が経過したという事にビックリする。

検索で一時代を築いた「ASK.COM」

1997年当時は検索エンジンなんて無かった。
最初登場したのはディレクトリーサービスと言ってサイトの紹介を行うページをカテゴリー別に提供するサービスだった。
YahooやInfoseekやGoo等々のディレクトリーサービスがあって良く利用したものだ。
当時Webサイトのアクセスを増やそうと思えばこれしか方法が無かったのだ。

時は移りWeb検索サービスが登場し出した。いくつか有力なサービスがあったのだが結果的に淘汰されていって現在の形になっている。
その中に「ASK.COM」というのがあって良く利用した。
この「ASK.COM」はどういったデータの収集方法をしているのか分からないのだが、Google等のメジャーな検索サービスとは異なる結果を返してくることが多くレアな検索の場合は重宝したものだ。
日本ではあまり知られていないが他の検索サービスと同様、検索サイトとして一時代を築き非常にメジャーなサービスとなった。

最近の「ASK.COM」

実は「ASK.COM」は一旦サービスを終了していたのだが、現在は日本でもサービスを提供している。
なんだか紆余曲折があったようなのだが現在の形に落ち着いている。
日本でも検索サービスを利用することができるのだが、相変わらず他の検索サービスとは異なる結果を返してくるので面白いしある意味重宝する。

現在は検索サービスと言えばGoogleの寡占状態となってしまい1社に依存している状態だ。
これはある意味危険な状態であることは間違いないのだがこれを打ち破るサービスが無く、しばらくはこういった状態が続くだろう。
逆に言えばGoogleの戦略がインターネットの成長と将来を見通したサービス開発でピッタシだった。
これを考え出した人たちは凄い人たちだと思う。

個人的検索エンジンの使い方

例えば気になる名称を検索してみるということを日常行っていると思う。
現在の検索サービスはWebブラウザのクッキーを使用して個人個人を識別している。
従ってこのPCのこのブラウザを使うこの人は、こんな検索をしているという情報が検索エンジン側に蓄積されている。
これを利用して広告等はこの人向けに最適化された内容が出るようになっている。
これはこれで興味分野を特定した使い方としては非常に使い良い。

逆に自分ではなく他人からどう見えているかという事を調べたい時がある。
こういった時には上記の自分の癖が付いた検索では逆に邪魔なのだ。
こういう時はまっさらのブラウザを用意して検索すれば良いのだが実際にはできない。
そこでこういったニュートラル検索用にブラウザを一つ用意してしまう。
私の場合はIEをそういう用途に使っている。
必ず使用する前には履歴やクッキーを全部削除して使用する。
こうすれば自分の癖が付いた検索を行わなくて済む。
全くの他人が検索する状況と同じような結果を得ることができる。

もちろん複雑な調べ物を行う時は複数の検索エンジンを使用する。
私の場合はGoogle→Yahoo→Bing→「ASK.COM」という形なのだ。

クッキーがミソ

クッキーと言う言葉を初めて聞いた方は覚えておいてほしい。
Webブラウザ保有するクッキーでWebサイト側は個々の人の判断を行っている。
従ってこのクッキーを無くしてしまえば新しく訪問してきた人として扱われるのだ。

例えばお買い物サイトで前回のご利用はいつでしたね、なんて出てくるのはこのクッキーのおかげなのだ。
このクッキーを無くしてしまえば(消してしまう)、Webサイト側は初めて訪問してきた人のように思ってしまう。

こうした技術があるという事を覚えておくと良い。
最近ではクッキー以外に個人を特定する仕組みを編み出すのに躍起になっているような流れになっている。
この仕組みは便利でもあるが邪魔な時もある、Webマーケティングには必要不可欠の仕組みだ。

今回はこのへんで
では